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ヤマレコ

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神々の住処への困難な道のり

進まない…。

踏み出した足を雪の上にそっと置き、ゆっくり体重を移動していく。後ろにあった重心が前がかりになり、姿勢が前傾になると突然、勢いよく太ももまで踏み抜いてしまう。足を引き抜こうともがくが、いっこうに抜けないどころか、さらに深みへとはまっていく。背中に背負った20キロオーバーのザックの重みで、体が左右に振られる。雪と格闘しているうちに、トラパース気味の斜面を谷に向かってずり落ちていく。

苺平で一般ルートに出るまであとわずかの距離なのだが、そのわずかの距離が遅々として進まない。

ここまでもそれなりに荒れた道であったが、ここまで時間を取られることはなかった。

標高1650mの駐車場から1731mの甘利山の山頂までは、あっというまだった。そのあとも奥甘利山を超え気持ちのいい笹原を抜け、千頭星山までは快適な登山道であった。

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御荷鉾山

群馬へ出かけるついでにサクッと山にも登ってしまおうと考え、どこにしようか地図を眺めているうちに目が止まった。

御荷鉾山、ここにしよう。

以前から名前が気になっていたけど、なんて読むかもわからない山だ。群馬百名山だけでなく関東百名山のひとつでもあるので、それなりにいい山なんだろう。短い時間で山頂まで行けそうなのも、ついで登山にはもってこいだ。

登山口に向けて車を走らせる。谷沿いの主要道路をそれて山道へ入ると、傾斜は急になり、何度も蛇行しながら標高を上げていく。どんどん上げていく。いったいこれはどこまで登っていくんだろう。このまま山頂まで着いてしまうのでは、と心配しはじめたころ、山頂直下の駐車場に到着した。

それは、山頂直下の駐車場としては考えられないほど広大な駐車場だった。100台以上は停められそうだ。細くてうねる山道を登った先に、こんな大駐車場があるとは想像もしなかった。

そんな大駐車場に停まっているのは自分の車のみ。この駐車場が埋まることなんてあるのだろうか…。

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九州は今日も雨だった

空が暗い。

すでに日の出の時刻は過ぎているが、空は黒に近い濃い灰色だ。雨もポツポツ落ちている。由布岳のほうを見上げたが、山頂は厚い雲に覆われていた。

あ〜あ。九州二日目も天気はさえないようだ。

登山口に車を止めたが、登る気になれずぐずぐず待機していた。数時間が経つとようやく空も薄っすら明るくなり、山にかかっていたガスもなんとか取れていた。

行くか。

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雨の大崩山

朝から雨が降っていた。いや、昨夜からずっと降り続いている。
仕事を終えてスーツのまま会社を出発し、27時間かけて宮崎県まで来たというのに。

もう一度、空を見上げる。登れないような豪雨ではないが、一日歩けば確実にぐしょ濡れになり消耗するのは間違いない程度には降っている。

「登りますか?」と尋ねてきたソロの男性は、諦めて帰ったようだ。

数年前、冬に訪れたが、積雪や凍結の状況が不明で諦めた大崩山。今回は満を持してゴールデンウィークにやってきた。それがこの天気だ。明日も明後日も、九州にいるあいだの天気予報はずっと悪い。

数人の年配者のグループが準備を整えて出発した。そうこうしてるうちに、さらにいつくかのグループが登山口から山へと入っていく。

行くか。景色は期待できないけど、それでもまあいいじゃないか。これで撤退してたら、三日間どこにも登らずに終わりそうだ。

こういうときは勢いが大切だ。えい!やっ!と濡れるの覚悟で歩き出した。

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三峯神社の三つの峰

東京都最高峰の雲取山。なんとなく東京の山という印象ですが、山頂は埼玉県や山梨県にも属していて、埼玉百名山や山梨百名山にも選ばれています。

東京の人は東京側の鴨沢(鴨沢は山梨県ですが)から登ることが多いでしょう。わたくしも何度も登ってますが、鴨沢や石尾根、奥秩父主脈縦走路など、南側からしか登ったことがありません。

そこで今回は北側の埼玉県から登ってみることにしました。

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山の神様の千本の桜

麓から山頂へ、何度か折れ曲がって続く登山道。その登山道に沿って植えられた桜の木。春になるといっせいに咲く桜の花が、青空の下の緑の山肌にピンク色の帯となっています。

そんな写真を見たとき、ここに行ってみたいなと思いました。

場所は山梨県中央市、「山の神 千本桜」という名前も素敵です。

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ガボッチョ!

つらつらと地図を眺めていた目が、ふと止まった。

ガボッチョ

ん?なんだこれ?山の名前か?

霧ヶ峰高原にある1681mのピークらしき場所に、そう書いてありました。

なんだこれ?登れるのかな?

登山道はありませんが、地形図を見る限りは普通に登れそう。山頂直下は多少の勾配がありますが、それ以外はなだらかな丘陵地帯です。それにビーナスラインの駐車場からもそんなに遠くはありません。

よし、行くか。行ってみよう。ガボッチョへ!

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雨よあの日の花を散らすな

あっというまの一年だった。ほんとうにあっというまに、気づいたら365日が過ぎ去っていた。振り返ってみれば、どこにいても、なにをしていても、なんだか気持ちの入らない日々だった。ずっと上すべりしているような毎日だった。

心にぽっかり空いた大きな穴は、しだいに小さくなってきたと感じてたけど、実際はそうではなく、ただいっときそこから気がそれていただけのよう。大きな穴は大きな穴のまま、一年経ってもふさがることも小さくなることもなく、これからもずっとそのままなのだろう。

そういえば、あの日から一年、楽しさや嬉しさや幸せを心の底から感じる瞬間もなかったかもしれない。

でもまあいい。そういうものだ。変えようとして変わるものでもない。

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家から歩いて北口本宮冨士浅間神社!

なにかと物入りでお金もなく、かといって山へは行きたいし…。近くて安くて…だと選択肢は奥多摩か道志になります。いや、奥多摩はビール代とかかかるから道志だな。

道志の地図を見ていると、まだ歩いてない区間がぽっかり空いてるのに気づきました。畦ヶ丸と菰釣山の間です。この間を歩くと高尾山から丹沢へ渡り、甲相国境尾根を通って富士宮の浅間神社までがつながります。
ほんとは甲相国境尾根ルートは須走口を目指していて、吉田口へは道志渓谷対岸のルートを伸ばしてきていましたが、それらはまだちょっとかかりそう。

大回りで変則的ですが、とりあえずよしとします。

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家から歩いて霧ヶ峰!

自宅から高尾山まで歩き、奥多摩奥秩父を抜けて八ヶ岳へ至り、蓼科山の麓までつないだ自宅ー親不知縦走路。一年半以上も停滞していましたが、久しぶりの再開です。今回は、蓼科山登山口の女乃神茶屋から白樺湖へ、そしてさらに車山までを歩きます。

女乃神茶屋から40分も登れば、八子ヶ峰の東峰です。開けた山頂からは南北中央アルプスに八ヶ岳、それにもちろん蓼科山も望めます。

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