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匠の建築

 喧騒の三町地区を離れ、下二之町大新町へ。こちらも三町地区とは別に重伝建に指定されている町並みであるが、ここまで来る観光客は少ない。なので比較的ゆっくりと見ることができる。

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 ここでは、吉島家と日下部家の二件の町家の内部を見学することができる。

 町家といっても明治期に建てられたものであり、幕府の禁制もなく、持てる財力を傾注して自由に建設することができた。そのため非常に豪壮なつくりになっている。

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 梁と柱の木組みは、高く力強い空間を形成している。

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 各部屋は繊細で優美である。

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 どちらも内部では熱心に見学している外国人を何人も見かけた。おそらくガイドブックにも載り、日本を旅行する旅行者にはよく知られているのだろう。しかし三町の賑わいと比較して、日本人で訪れる人はあまりにも少数である。

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 こういうことはあまり書きたくないのだが、日本人は日本の良さを見失ってしまっているかもしれない。歴史や伝統、匠の技への敬意といったものよりも、買うことと食べることに集中してしまう。どこの歴史的観光地へ行っても、多かれ少なかれ同じ現象を目にする。そして地元もその方が儲かる。マスメディアで取り上げられるのも、多くは買い物と食べ物の情報である。その他は温泉くらいだ。

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 下二之町の町並みは、客寄せのために古いものを残すのではなく、代々受け継いだ遺産と伝統に誇りを持ち、それを継承していこうという姿が見え、清々しい気分になれた。

 
 

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コメント

昔からの街並みが破壊されるのは残念ですよね・・・白川郷だとかは自分もかなり残念でした。高山にはいったことはありませんが、やはり日本の歴史と文化を観光地として売る以上仕方のないことなのでしょうか?
観光地として栄えていくには道を太くしアクセスを良好にして、名物を作り客寄せの店を作って・・・としていくことと情緒ある街並みとそこに住まう人部との暮らしぶりをそのまま残すことが完全に矛盾しているところが難しいですよね。
また、観光客で賑わえば賑わうほどその文化を感じることもできなくなるという難しい面もあると思います。

旅行のガイドブックに対しては私もそう思います。どれを見ても食べる、遊ぶ、温泉、に情報が集約されすぎているのでは・・と思います。
私はあずわささんの訪れている町を訪れてみたいと感じますが、ガイドブックにメインに載っているような町ではないことが多いと個人的には感じています。

観光地が観光客に媚びない、訪れる人もまばら、というのが個人的にはうれしいのですが、自分の少ない旅行経験の中ではそういう町は鞆の浦や尾道なだけしか覚えがありません(その鞆の浦の架橋の話も然り、ですよね)

日本人は日本旅行より海外旅行に行きたがる傾向があるように思うのですが、それも私は少し不思議ですね。もちろん異文化に触れるというのはありますが、景色なら日本の田舎より美しい風景なんて世界にもそうないのではと個人的には思うのですが・・。

日本の景色の美しさにもっとみんな気づいてほしいと切に願うばかりです。

長文失礼しました。気に障りましたら削除していただいて結構です。

 コメントありがとうございます。まるで私が思っていることがそのまま書かれているようです。

 観光地化は難しい問題で、それがいけないとか、やめろとか言う資格が自分にないことはよくわかっています。すべては地元の方々の思うようにされるべきであり、古い住宅での不便な生活を強いるつもりはありません。ただ美しい町並みがこわされていくのを残念に思うのみです。
 その町を訪れる人々が、もっとその町本来の姿や伝統などに価値を見出してくれれば状況は変わるかもしれませんが、現状を見るとまだまだそんなことは期待できそうにありません。それに、それでは地元にあまりお金が落ちないですし…。
 昔ながらの生活を維持しつつ、その土地の人々がうるおう方法…ないでしょうかねぇ?

 私も実は海外旅行経験の方がはるかに多く、20代はほとんど外国で過ごしました。その後、気軽に海外へなど行けない生活になってからは国内を旅行していますが、日本にはあまり知られてはいないけど、美しい町がたくさんあるんだと知りました。そしてその多くが今後の存続が危ぶまれるような状況であることも…。
 観光地としては無名の美しい集落では、出会う人々は全て高齢の方々です。このままでいけば、30年後にはこれらの集落はなくなってしまいます。10年後でもかなりの数がなくなっているでしょう。
 それを防ぐためには…観光地化しかないのでしょうか? 日本の美しい集落を、そのままの姿で未来に残すことができないのは、いろいろな面での現代日本の貧しさだと思います。

 私にできることはなにもないのですが、できるだけ多くの町を訪ね、その美しさを写真に残せたらと思っています。そしてその写真を見てくれた人が、自分のすぐ近くにある美しい風景に気付いてくれたら、この拙いブログもなにかのお役に立てたかもしれません。

高山にいらっしゃったんですね!
一度訪れてみたいところの一つです。
三町に比べ質実剛健といった感じでしょうか?
やはり落ち着いたところのほうが、より惹かれます。


お二方のおっしゃること、私も同じように考えています。
観光地化などお金を生み出すことが見込めないと、「日本の景観」が維持保全されない、注目されないことがほとんど、という現状をとても残念に思います。

私はまだ大学生で、まだ何にも知らないので色々と言える立場にはありませんが、一度留学を経験して感じたことは、やはり日本の風景は素晴らしいということでした。

このような町並みは日本にしかない貴重な文化ですよね。
この大切さに気付くことが、自国に興味を持ったり、誇りを感じることなどにも繋がってくると思うのですが…

私もこの大切な風景を残していけるよう、何か役に立ちたいと考えています!!!

 高山に行かれるなら平日か早朝がいいですよ。私は夏休みの休日の昼間という最悪の時に訪れてしまいました。用事があったのでしかたなくなのですが、ついでに町並みの写真を撮ろうと考えていたけど無理でしたね。

 ところでユノスケさんは大学生なのですか! お若いのに渋い御趣味をお持ちで(笑) 私が学生の頃は日本の風景などにはあまり関心がありませんでしたね。海外で過ごしてはじめて自分の国のすばらしさを知りました。周りにあるものがあたりまえ過ぎて、その価値に気付けなかったのだと思います。農村の若者も都会に出て、故郷の価値に気付いてくれたらなと思います。

 onwakさんが書かれている、鞆の浦の架橋工事ですが、広島地裁で埋め立て差し止めの判決が出ました。歴史的景観を公益と言い切った画期的な判決だそうです。そろそろいろいろなことが曲がり角に来ているのかもしれませんね。ただ、工事推進派は全くあきらめる様子もなさそうなので、まだまだ予断を許しませんが。

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