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ヤマレコ

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二百五十万余柱の英霊に捧ぐ

夕方、飯田橋駅の改札を出ると、明らかに祭りへ向かう人たちで、すでに混雑していた。楽しそうなカップルや浴衣を着た若い女性たち、みんなぞろぞろと九段下方面へ歩いて行く。

毎年7月の13日から16日まで、靖国神社で催されるみたままつり。歩いているのは、この祭りに向かう人たちだ。夏の初めの夏祭りであり、250万余の戦没者に祈りを捧げる祭りである。

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九段下まで来ると、祭りに向かう人の波は、さらに大きくなってきた。そして神社の中は、入って行くのを躊躇するほどの混雑ぶりである。左右にびっしりと夜店の連なる参道は、ぎっしりと人で埋まっていた。

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日が沈み、三万灯の提灯に明かりが灯るころが、みたままつりが最も美しい瞬間である。空の色は、青からさらに濃くて深い青に変わっていき、提灯の光はいっそう輝きを増す。

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そして、訪れる人もどんどんと増えていく。

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参道はさらに多くの人で埋まり、進むのも戻るのもひと苦労だ。まるで、満員電車の中をかき分けて進むかのようである。そんな中を神輿が進み、中央の人々が左右に押し出され、混雑はさらに激しくなる。「立ち止まらないでくださ〜い」と夜店の兄ちゃんが声を張り上げる。

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夜店の連なるメインストリートの裏手には、見世物小屋が出ている。21世紀の現実とは思えないくらい旧時代的な見世物小屋である。

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出し物は、あまりにもショッキングで、興味はあったが、とても正視できそうにない、というかかなり気持ち悪くなりそうだったので、中には入らなかった。

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隣にはお化け屋敷があり、こちらは高校の文化祭のノリで、怖いというよりは馬鹿馬鹿しそうだった。

夏の夜の怪しさを増すのに一役買っている見世物小屋もお化け屋敷も、どちらも超満員御礼の様子であった。

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意外だったが、祭りに来ているのは若い人たちが多い。はたしてここがどのような場所なのか、どんな祭りなのか、理解しているとは考えにくい感じである。

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近くには大学もあるから、そちらからも流れて来るのだろうか。何人かで固まって酔っ払い、大騒ぎをしている。まあいいでしょう。こんな馬鹿騒ぎができるのもいまのうちだけ。楽しんだらいいよ。英霊の魂も賑やかで喜んでくれているに違いない。

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参道を前へと進み、参道を横切る車道を超えると、ふっと周囲が静かになる。ここから先は飲食物の持ち込みは禁止であり、馬鹿騒ぎする若者もいない。平均年齢は高くなり、提灯の明かりをじっと見つめるお年寄りの姿も見かける。

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無数の灯りに記された無数の名前。それぞれの想いが灯っていた。

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私も献燈したかったが、一灯一万二千円だとのことで、手持ちのお金が足りなくて諦めた。しかし、帰宅してからよく調べると、これは大きい提灯の値段だったようだ。小さいのは三千円らしい。次回に訪れた際には、ぜひ献燈しよう。

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本殿に向かい手を合わせ、英霊に感謝の祈りを捧げて、賑やかな祭りの場を後にした。

 
 

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