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ヤマレコ

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記憶の旅

幼いころ世界のすべてだったこの町は、いま見るとなんだかちっぽけで古ぼけていた。くる日もくる日も野球に興じた公園は、ピッチャーフライがホームランになるような広さだったし、神社の鬱蒼とした森は、切り開かれて白けた空間になっていた。住んでいた家は人手に渡り、建て直され恥ずかしい色に塗り替えられていた。

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「思ってたのとは違って、普通のところでホッとした」

 ん? どんなとこだと思ってたのよ。

「なんかさ、すごい高くて白い塀で囲われてるみたいなとこ」

 まさか。

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このあたりはおもいっきり下町で、どっちかといえば、みすぼらしい町並みだ。最近建て替えられた家もちらほら目立つけど、子供のころからあるのは、トタンの屋根や壁が目立つ家ばかりだ。

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「まあ、とにかく、どんなとこなのか、育った町が見れてよかったわ」

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かつて賑やかだった子供たちの声は消え、町はひっそりと静まり返っていた。

記憶の風景の大半が消えてしまったこの町の、それでも残る記憶の断片を拾い集めて、小さな小さな世界のすべてを、いつまでもぐるぐると歩き回った。

 
 

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