Twitter

ヤマレコ

  •  

LINK

« Here I come again | トップページ | 霧氷の森と白い稜線 »

お山の気持ち

聳える武甲山。

秩父の風景には、なくてはならない存在感です。

Img_3380

町から見るとピラミッド様のとんがり山頂ですが、裏側はぽっこり丸っこい。

超良質石灰岩の北斜面はざっくり削られ、いまのような姿になってしまいました。

Img_3264

この姿を見て何を感じますか?

痛々しい? 悲しい? やるせない? 腹が立つ?

どれもわかるけど、でもなんだか釈然としない気もします。

Img_2285

戦前から大規模に開発されてきた武甲山の石灰岩は、秩父の経済だけでなく、高度経済成長期の日本の発展をも支えていました。ビルや港や高速道路や、首都圏の建築物の多くに武甲山を削ってできたセメントが使われています。

わたくしが住んでる築40年の団地も、もしかしたら武甲山でできているかもしれません。

Img_0301

山を削るのは痛々しい。わかります。

でも、山を削った結果の経済発展を謳歌しつつ、山を削るのを批判するのには、やはりなんだか釈然としない気がするのです。

声高に自然保護を叫ぶ前に、自分の足元を見つめた方がいいのではとも思います。

いまわたくしたちが、のほほんと山に登ったりしてられるのも、武甲山のおかげなのかもしれません。

Img_0359

山に心があるのなら、現在の日本の発展を見て、武甲山はなんて思ってるでしょう。

おれを犠牲にしやがってとか、自然を破壊するなんてけしからんとか思ってるでしょうか。

Img_4516

山は、そんなケツの穴の小さいこと言わないんじゃないかな。

自らの身を削って日本の発展を築いたこと、誇らしく思ってるんじゃないでしょうか。それとももっと高い視点から、人間の営みを暖かく見守ってくれてるんじゃないでしょうか。

われわれはただ、お山の恵みに感謝の気持ちを忘れなければいいのではと思います。

Img_2019

正面からだと大きく削られているように見える武甲山も、横から見るとまだ山頂から200mほど掘り下げられただけのよう。このままの斜度で掘り下げていっても、いままでの5倍以上は石灰が取れそうです。

お山の恵みは尽きません。

 
 

« Here I come again | トップページ | 霧氷の森と白い稜線 »

① 奥多摩・高尾・奥武蔵」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お山の気持ち:

« Here I come again | トップページ | 霧氷の森と白い稜線 »