Twitter

ヤマレコ

  •  

LINK

« 門前町のお土産 | トップページ | 下山家K女史 »

This is it

静かだ。テントもまだ三張りしかない。真夏の大混雑とはえらい違いだ。

仙流荘からのバスが北沢峠まで行く最後の週末。すでに広河原からのバスはない。小屋も一週間前に営業を終えている。この週末が、静かな南アルプスをお手軽に満喫できる唯一の機会となる。

Img_8329

北沢峠でのんびりするのも悪くないが、せっかくのド快晴なんだから山にも登っておくことにした。

初日は甲斐駒ヶ岳へ。

積雪もたいしたことなさそうだったので軽装備で登る。

Img_8089

青い空に白い頂きが映えている。

鋸岳への稜線を目の前にすると感慨深い。今年はあそこを歩いたんだよな。何度も歩きたくなる素晴らしい稜線だった。

Img_8127

いつもと違って静かな山頂だ。ここに来るの今年は三回目だな。ここに来るといろんなことを思い出す。

だれも歩いていない雪の上に、足跡を付けて歩き回った。

Img_8076

翌日は仙丈ヶ岳へ。

前日に甲斐駒から見たところ仙丈はそこそこ雪がありそうだったので、雪山装備で登ることにした。

二合目を過ぎると徐々に雪が現れ、次第に深くなり、森林限界を越えた稜線はすっかり冬の山だった。

Img_8234

綺麗だな。

薄っすら雪化粧した小仙丈カール。うっとりする眺めだ。

Img_8258

振り返れば、甲斐駒から鋸岳への稜線。

何度見ても気持ちが高ぶる。

Img_8219

小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳へと雪の稜線を進む。

Img_8299

全ての音が吸収され、凛とした静寂に包まれている。冷たい空気が皮膚を刺す。光の粒がキラキラ輝き、風が優しくそよぐ。周囲の全てが語りかけてくる。自分と自然を分け隔てていた境界線が消えていく。主体も客体もない。あらゆる全てはひとつである。時間も空間もない。あるのは、いまここだけだ。この瞬間が登山の全て。

Img_8231

宇宙の祝福をうけて山頂に到着した。

体の奥から熱い何かがゆっくりとこみ上げてくる。

来てよかったな。うん、来てよかった。

静かな北沢峠と静かな南アルプス。また来年もこの頂きに立とう。

 
 

« 門前町のお土産 | トップページ | 下山家K女史 »

⑤ 南アルプス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1038344/68911192

この記事へのトラックバック一覧です: This is it:

« 門前町のお土産 | トップページ | 下山家K女史 »