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日蓮宗総本山身延山久遠寺

お寺の鐘がゴーンと鳴った。読経の声が静かに響く。

まもなく夜が明ける。

早朝の寺院には凛とした空気が張りつめていた。

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日蓮宗総本山身延山久遠寺。

祈りの時刻にふらふら歩いてるのは、自分の他に誰もいない。
玉石を踏みしめて境内を通り過ぎた。

本堂の裏手から身延山への登山道が始まる。
登山道といっても、車も走れそうなくらいに整備されている。実際に途中までは舗装路だ。

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しばらく登り、ひと息つくところにちょうどお堂がある。

信者の方はここで祈り、休憩するのだろう。七面山と違って身延山にはロープウェイがあるので、歩いて登る人は多くない。どこもひっそりとしていた。

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2時間半で山頂に着いた。富士山が綺麗だ。

山頂は久遠寺の奥の院となっている。ロープウェイ始発前のこの時間は、静寂に包まれていた。

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山頂からは反対側へ下山する。

林道状の道を1時間半下ると赤沢に着いた。

身延山と七面山の間にある赤沢宿、徒歩で移動するしかなかった時代には、信者の宿泊地として賑わった。山間の斜面に講中宿が並んでいる。

いまでも営業してるのは一軒のみらしい。軒下にずらりと並ぶ講中札だけが、当時の賑わいを今に伝える。

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もう何年も前だが、原因不明の腰痛に突然襲われ、歩けなくなってしまったことがある。

もうこのままずっと車椅子生活なのかと覚悟もしたが、二週間ほどで自然と痛みも消え、また歩けるようになった。その後、復帰一番に来たのが、この赤沢宿だった。麓に車を停めて、斜面上の集落を恐る恐る歩き回った。なぜここに来たのかはわからない。なんとなく写真で見て、訪れてみたいと思っていたのだろう。身延山まで登るつもりはさすがになかったが、集落内の坂道を上り下りできるだけでとても感謝したのを覚えている。

今回は、その時以来の赤岩宿になる。営業していない講中宿が休憩所として開放されてたり、集落最下部に新しいお店ができてたりしたが、人通りもなく相変わらずの静けさで、なんだかちょっぴり嬉しかった。

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赤沢からは七面山登山口へ向かい、雄滝まで行って折り返すことにした。これで七面山方面と身延山のルートもつながる。

雄滝では清掃していた高齢の女性に丁寧な挨拶をいただいた。身延山でも七面山でも、そこにいる方々はみな、優しくおっとりした態度で接してくださる。こちらを信徒だと思って接してくださるようだ。信徒でもないのに申し訳ない気持ちにもなるが、そうだと知っても優しげな物腰に変化はないだろう。信徒でも信徒でなくても、分け隔てなく接するのが当然のことのようだ。ここにいると、宗教の違いによる争いなんてのが、あまりにも遠い世界のできごとに思えてくる。

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雄滝からは来た道をもどる。赤沢宿を通過して、身延山へと登っていく。帰りは山頂までは登らずに、手前の感井房からの下山路を下るつもりだった。しかし、気づいてしまった。まだ身延山の山頂に行ってないことを。

身延山の山頂がどこになるのかよくわからないが、山頂標柱は見ていない。富士山展望台にそれっぽいものもあったが、山梨百名山の標柱はなかったはずだ。むろん奥の院の境内にもなかった。あと考えられるのは、北側の南アルプス展望台だろう。そこにも行くつもりだったが、探しているうちに赤沢への下山路に入っていたので、そのまま下ってきてしまったのだ。

もう一回山頂まで登るのはめんどくさいが、日を改めてまた来る方がはるかにめんどくさい。こんどはいつ来れるかわからない。天気もいいので、まだ南アルプスもよく見えるだろう。少々うんざりだけど、もう一度、山頂まで登ることにする。

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午後の山頂には多くの人が訪れていた。ロープウェイで上がってきたのだろう、スーツ姿の一団もある。ここでは登山者は少々場違いだ。登山ウェアを着ていても信徒の方だったりもする。親しげに話しかけられるが、信徒共通の話題にはさっぱり付いていけず、申し訳ない気持ちにもなる。

南アルプス展望台は奥の院の裏手にあった。南アルプスの山並みがくっきり見えている。白峰三山から塩見岳、悪沢岳、そして笊ヶ岳。手前の目立つ山は富士見山だろうか。

展望台には、山頂標柱もちゃんとあった。新しくなった山梨百名山の標柱を見るのはこれが初めてだ。真新しさに違和感もあるが、これからまた年季が入っていくのだろう。

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感井房までもどり、三門へと下る。こちらも車が走れそうなくらいの広く整備された道だ。というか、奥の院の関係者はここを車で上がってくるようだ。奥の院には高級車が横付けされていた。

大きなランドクルーザーが下から走ってきて、わたしの横を土煙を上げながら通過していった。運転していたのは、袈裟姿のお坊さんだった。

 
 

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