ジンギスカンの焼き方
北海道以外の人がジンギスカンを焼くと、肉と野菜を一枚ずつのせて普通に焼肉を焼くみたいに焼いてしまう。しかしこれは正しい焼き方ではないらしい。正しくはジンギスカン鍋に野菜をどばっとのせ、その上に肉を広げてタレをかけ、タレと野菜から出る水分で蒸し焼きにするのだそうだ。こうすると肉から流れ出した油や肉汁がしみ込んで野菜もおいしくなる。
試しにやってみた。これはこれでさっぱりとおいしく焼ける。野菜もうまい。鍋に肉がこびり付かず後片付けも楽である。が、しかし、実に不満の残る焼き方である。やはり肉を焼くときには鉄板がジュワーという音をたてなくてはいけないし、肉にも適度なコゲ目がついていなくてはいけないと思う。
北海道の人に本当の正しい焼き方をたずねたところ、別にどんな焼き方でも好きに焼けばいい、というアバウトな答えが返ってきたが、その人の焼き方を教えてくれた。
ジンギスカン鍋の周辺部にぐるっと野菜を盛って土手のようにし、中心部で肉を焼くのだそうだ。そうするとジュワーという音も聞けるし、肉にコゲ目もできて、なおかつ肉汁や油を野菜にしみ込ませることもできる。
なるほど! すばらしい! ジンギスカン鍋は中心部が高く丘状になっているが、これは理に適った形だったのだ。次回は必ずこの焼き方で焼いてみよう。
ジンギスカンには焼き方の他にも、肉をタレに漬け込む派、漬け込まない派などいろいろな派閥が存在するみたいである。簡単なようでいてめんどくさい食べ物である。
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